タイヤの空気入れてますか?

今日は自転車のタイヤの空気のお話をしたいと思います。

みなさん、タイヤの空気、ちゃんと入れてますか?

空気圧の話をする前に少しタイヤの種類のお話を。

今年、僕が所属するマトリックスパワータグは大きく機材変更があり、レース用としてチューブレスタイヤを採用しました。

今まではレースではホイールにタイヤを接着剤で貼り付けるチューブラーが主流でしたが、MTBで一般的になっているチューブレス(正確には、タイヤ内に空気抜けを防ぐシーラントを入れるのでチューブレスレディと呼びます)の波がロードにも押し寄せてきました。

チューブラーのメリットといえば、昔からある技術なので成熟していて安心して使えること。しなやかで真円に近いタイヤ形状、レース中にパンクしてもタイヤが外れて走行不能になることはほぼ無くてサポートカーが来るまで無理やり走り続けられたりするのもメリットですね。

しかし、MTB界では10年以上前から車などと同じようにタイヤ内にチューブを入れないチューブレスが一般的になり、今では更にタイヤを薄く軽く作って代わりにパンク防止剤のようなシーラントを入れることで空気漏れを防ぐことで、初期のチューブレスより更に軽くしなやかなタイヤが出来ました。


チームサプライヤーであるパナレーサーもチューブレスタイヤを開発中だったり、レースそのものを実際に走っていないため、正直なところ、チューブレスがロードレースで使えるシロモノかどうかまだわからないのが現在の心境です。なのでしばらくはチューブラーとチューブレスが混在するような気がします。

タイヤ幅も、年々太くなっていますよね。今はロードは25Cが主流でしょうか。MTBも2.35という一昔前では考えられない太いタイヤを履いています。(シクロクロスだけ、ルールでタイヤ幅が決まっているのでずっと同じですね。。。)

そんなわけで、タイヤシステムの変化と共に空気圧の設定も変わってきました。


僕(体重68kg)の空気圧はこんな感じ

ロードは、

チューブラーは25Cで晴れだと7.6Bar, 雨だと7Bar。ヨーロッパの激しい石畳のレース(パリルーベU23とか)ではタイヤ幅27Cで4.5Barでしたが、それは特殊例ですね。。でも舗装路でもすごい走りやすかったのを覚えています。荒れた路面だと晴れていても7Barくらいに下げることもあります。

チューブレスは25Cで6か5.8Bar、雨だと5.8から徐々に下げていきますが5.5Barくらいでしょうか。かなり低圧ですよね。

MTBは、

29×2.35のタイヤをリム幅22.5mmのホイールで使っていますが、1.4Bar入れて、コースを試走しながら徐々に減らしていく感じです。去年の年末のレースではフロント1.2のリア1.3でした。


MTB、チューブレスで26×1.95とかで走っていたこともあったので、こんな低圧でも普通に走れるタイヤはすごい進化ですよね。ロードも5Barとか信じられない低圧ですがMTBと同じように技術の進化でどんどん常識が変わっていくんでしょうか。

実際に最適な空気圧を探すとき、僕はいちいち空気を足すのは面倒なので最初に多めに入れて走りながら0.1Bar単位で徐々に抜いていきます。ですが皆さんは初めは変化がわかりにくいので、1Bar単位で変えて走ってみると良いかもしれません。携帯ポンプを持っておいて、空気を抜き過ぎたと思ったらその場で足してみるのもおすすめです。

空気圧を変えるだけで、大きく変わる自転車の乗り心地。みなさんもぜひ色々試してご自身の走り方に最適なセッティングを探してみてください。


0コメント

  • 1000 / 1000

ryoheikomori

自転車選手小森亮平のブログです