2021.06.23 12:52ふと思い出した数年前の「逃げ」前回の逃げについての話を書いていて、少し前のレースを思い出しました。それは2017年ツールド北海道の第2ステージ。これはワンデイのJBCF群馬とは違い、ステージレースの途中の1ステージというまた少し違った環境のレースでした。ステージレースとワンデイレースの違いはググってもらうとして。。。この日のレースは距離が185kmでレース序盤と終盤に山が一つずつで、あとはアップダウン。群馬とは違い同じ道は通らないラインレースです。あまりブレーキは必要なく広い道が続くような明らかに集団に有利なコースでした。コースはこんな感じ。
2021.06.20 08:19逃げの戦略 その3予想以上に長くなってしまいましたが、これが今回の群馬編の最後です。必死になって作った逃げができたら次は何を考える逃げ集団ができて、すぐに先頭と後方のタイム差は4分を超えました。さて、ここでいったん逆の立場に立って、4分差をひっくり返すにはどうしたらいいか考えます。例えば、平均速度40km/hで走る先頭集団があると仮定すると、(群馬だとレース全体の平均速度がこれくらいな気がします)距離10kmを走るには、15分かかります。前に追いつくためには、後ろの人はもっと速く走らないといけません。43km/hで走れば、10kmは約13分57秒かかります。ということは、この場合、4分差を詰めるためには距離にして約40kmも必要な計算になります。つまり1分で10km必要...
2021.06.18 11:42逃げの戦略 その2前回のブログで、逃げについての基本的な流れを書きました。ここから実際に今回の群馬のレースの展開を参考に、どういうことを考えながら走っていたのかを書きたいと思いますコース分析とスタート前の準備まずスタート前の情報として、今回走った群馬CSCのコースは1周6km程の短い周回コース。
2021.06.17 06:45逃げの戦略 その1さて、今回の群馬のレースでマトリックスはマリノの独走逃げ切りという形で勝利を挙げたわけですが、ちょうどレースのときにどんなことを考えながら走っているのか書こうと思っていたところだったので、逃げていたとき、どういうことを考えながら走っているのか書きたいと思います。マトリックスの戦略的には独走もしくは少人数の逃げ切りが多いですが、どう考えながら動いているのか、少しでもお伝えできれば嬉しいです。そこで今回の群馬の話をする前に、そもそもロードレースにおける「逃げ」という戦い方について少しだけ書こうかと思います。逃げとかアタックとか知ってますという人は飛ばしてください。まず前提として、自転車レースは空気抵抗との戦いです。速く走ろうと思ったら風の抵抗を受けることに...
2021.06.01 08:57フィッティングを受ける僕とフィッティングサービスとの出会いは2009年、20歳の時にアメリカのチームに入った時のこと。それまでは、周囲の経験豊富な選手の意見を取り入れたりしつつ自己流のポジションでしたが、アメリカに渡りチームの初顔合わせのタイミングで、チームの拠点にもなっているバイクショップの地下で初めてバイクフィッティングなるものを受けました。今、日本で行われているようなものを大きな違いは無く、各関節の角度を見ながらポジション出しをしていくものでした。クリート位置から始まり、ローラーでペダリングしながらサドルやハンドルの各部の調整をしていく感じです。ただ、所属選手全員を1日で行うということもあって、柔軟性などをチェックするアセスメントは最小限のものだったと記憶しています。...